2017年05月07日

2A3シングルアンプの改造

ゴッドハンドは止まらない?

2016年のGWに、初段を12AX7のパラドライブに変更していた 2A3のシングルアンプ。

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空いているMTソケットを埋めたいと思い、
以前のEF86+12AH7ドライブの回路に戻す際に
電源トランスの容量が余裕あることに気付いたので
ドライブ段のB電源を、電力増幅段と共用化してみた。

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ドライブ段のB電圧が下がったので、PTタップを320Vへ変更したら、
古い整流管内で派手にアークが飛ぶようになった…
調べたらB電源のアースが途中で接触不良…
整流管はお釈迦のようで、配線修復後、予備の整流管に挿し代えることに。

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結果は…とてもコクのあるこってりした2A3の音のアンプになった。

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MT管のソケットも埋まり、外観も充実。


【関連する記事】
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球プリ 3号機の改造

球プリ 4号機の奇跡の出来に気を良くしたので、
お気に入りの音を奏でてくれていた球プリ3号機の
ハム撲滅を目指して、部品を全て外して再組立てしてみた。

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その際、回路のセオリーに従い、グリッドリーク抵抗とNFBを追加し、
原点回帰を目指して使用部品は安価なオーディオグレード品へ変更した。

さあ、これから音質調整していこうと、とりあえずこの初期状態で聴いてみたら…
なんということでしょう、ハムが消滅したばかりでなく、低域から高域まで
見事なウェルバランスで、抜けと張りのある音が出てくるではないか…

高音質の要因は?
NFBとグリッドリーク抵抗の追加はもとより使用部品の交互作用:
AMRS、タクマンの金皮抵抗、NFBに使用したABのカーボン抵抗、
初段カソードパスコンはニチコン、カップリングはASC、
グリッドリーク抵抗は安価なカーボン1/4W。

球をMullardに変えたら、とても高品位なプリアンプが完成した。

2017年、オーディオ運気UPどころでない?
我が手がゴッドハンドになって来た予感…

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球プリ 3号機

球プリ2号機用の外部電源を使用して
ハム低減を目指した球プリ3号機を製作したのは 2016年のGW。

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ある製作記事の「プリアンプのSN改善にはとにかく配線を短く」との記載に触発され
小型ケースのプリアンプとしてみた。

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12AU7の1段増幅+直結カソフォロのシンプル回路。
SNもかなり改善。しかしハム撲滅には至らなかった…
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球プリ 2号機用 外部電源

話は前後するが、WE420Aを使用した球プリ2号機。

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容量大きい電源を使用してみたく、外部電源を製作してみたのは 2014年11月。

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品の良い電源とすべく、平滑コンデンサーをやや贅沢に使用。
球プリ2号機側は、B電源部の配線変更と、A電源をコネクタケーブルで接続できるよう改造した。

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思った通り、中低が豊かに響く厚い音になった。
やや高域とのバランスが崩れたため、カップリングをJENSEN 0.2uへ変更。
ホールでのJazzが美しく響くようになった。
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球プリ 4代目- UESUGI TAC-1を製作してみた

久しぶりの更新・・・球アンプの混迷が中断していたわけではなく
更新できないほど混迷していた(成果がなかった)だけだったのだが
「いっそのこと良さげなアンプをコピーしよう」と製作始め
2017年初完成した UESUGI TAC-1 in SA-6800Uが奇跡的?と思うほど
出来が良かったので、あらたまって記録してみる。

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SA-6800Uは1977年頃、Pioneerから発売のエントリーアンプ。
未だにジャンク品でもオークションでは人気の製品。
このデザイン(と音)がたまらないと思うのは自分だけではない?…

我が家の1台は動作品を落札して、しばらくサブのサブのサブ?として
使っていた後、とうとう音が出なくなっても捨てるに忍びなく
内部をがらっと球プリ1号機として製作したものの、ハムが収まらず…
その復讐戦として管球王国8号掲載の上杉氏製作球プリTAC-1に入れ替えてみた次第。

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オリジナルTAC-1使用のトランスは倍電圧整流用287V出力だが
本機のトランスは球プリ2号機に使用していたタムラのプリアンプ用で
両波270V出力の片派をB電源に使用してDB整流とした。
オリジナルではA電源は両派12.5Vだが、タップがないので6.3Vに変更。
球はRCAロングブラックプレート品を使用。

部品は手持ちの中からできるだけオーディオグレードの物を選りすぐって
いろいろ試してみた結果、たどり着いた音は…

静けさの中から豊かに響く低音
浮かび上がる中域・ボーカル
天井から降り注ぐ高域

…思わず胸の前で手を組み合せた。

良音の要因は、まずSNの良さ。
これはタムラトランスのシールドと上杉氏の配置構成のおかげかと。
次にB電源部の部品、特にDALEのRS-5。
あまり評判は良くない?が自分好みの響きを醸してくれる。
そして初段カソード抵抗に使用したリケノーム。
オリジナル回路では2kだが、1.8kに落として2W品を使用したら、
中高音の奇跡の響きを出してくれた。

もちろんこれ以外に使用したAMRG、DALEの抵抗、ATOM、JENSEN、マロリー
のコンデンサー、配線材、流用したSA-6800Uの部品たちとの
偶然の相互作用が効いているのだが…

2017年、オーディオ運気が巡ってきたかも。






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2014年08月04日

PSVANE 2A3

forプアマンズとして手に入れた300Bが思いのほかよかったので
以前より気になっていた、PSVANEの2A3。

アキバ春日無線さんで「なかなか良いよ♪」と伺ったのも後押しとなり
ペア14000円弱という優しさにも惹かれて入手してみた。

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早速、KT88S改の2A3シングルアンプに挿してみた。

RCAに比べてくっきりはっきり、レンジ感が広がるが
ほどよい湿り気があって確かにこれは「なかなか良いよ♪」である。
エージングが進むともっとしっとりアナログ感が出るのではとの期待が膨らむ^^
posted by hkondo at 21:24| Comment(0) | 2A3 S | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

球プリ2号機 改

トランスが小さいながらも厚い音にしたい、ということで
小粒でもWEの音がする、といわれるWEのMT管を調べてみたら、
420Aという球が高μでX7とピン配置違いで使えることがわかったので替えてみた。

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厚みの向上というより、すべてにおいて品位が向上したので驚いた!

KT88シングル改の2A3シングルで容量の大きいカソードパスコンで
豊かな低域が出たのを思い出し、パスコンの容量を変えてみたら、
その通り、低域の量感が上がる上がる。

コンデンサの種類を変えると、驚くほどそのコンデンサの音色が出てくる。
手持ちのニチコンゴールドに変えると、レンジがぐっと広がり、いわゆるHiFiな音になる。
が好みではない・・・

同じスプラグATOMで容量を上げると、似た音色で低域が上がる。
500uまで上げて、少し高域が暴れるような印象になったので
NFB抵抗を1MΩに減らして、NFB量を増やしたら、
なかなかバランスの良い厚めの音になった。

ただし、小音量だと抜けが悪い印象で良さが出ない。
ある程度プリのVRを開いて音量を上げたところだと
なかなか耳を奪われる音が出てくる。

最もシンプルな回路構成で、手ごろな大きさのプリアンプとして
本機は区切りとできそう。

さらに出力部へのインターステージトランスの追加や
カソードフォロア段の追加で、さらに上の音を目指す手もあるが
しばらく本機で楽しんでみる^^

2014-8-23
やっぱり、カソフォロまで試してみたくなった。
使っていなかった420Aの片側3極部でカソフォロ段を追加してみた。
(パスコンは通常の100uへ戻し、NFB回路抵抗は2MΩ少な目で)
特に高域の情報量が増えたようで、定位感が向上し、奥行きが広がった。
ハムも減ったのでSN感も向上し、JAZZのライブ感が自然に感じられるようになった。
小音量でも聴きやすい^^
この回路で、電源部を大きくしたのも試してみたくなってきた・・・



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2014年06月30日

球プリ2号機

プリアンプの電源にパワーアンプ用のトランスは難しいということで、
たまたまヤフオクで、SVC-200 用のトランスとチョークを手に入れたので、
小型のプリアンプを製作してみることにした。

シャーシは新品だがヤフオクで入手した中国製のステンレス製。

実はステンレスが「硬い」ことを知らなかったため、
ハンドニブラがお釈迦になる、という苦難を乗り越え、
なんとか部品類を装着。

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外観は意外と良い出来♪

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レンジバランス良い音ではあるが、1号機のような厚い美音ではない。
NFBを触ると音質が変わるが、量が増えるとおとなしい音になっていく。
NFBを無くすと、ぐんと抜けが良くなるがハムが増える。
ハムの音色はシャー音なので不快感は少ないがレベルが高い。

NFBを少な目の状態で、増幅管をRCAのロングブラックプレートに変えたら
なんとか厚めの音になったが…さらに部品や回路を変えて試してみる必要がありそう。

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2014年04月30日

球プリ1号機

昨年、長らく使ってきた C24 が、急にハムが大きくなって
逝ってしまってから、しばらくプリなしで過ごしてきたが、
パワーアンプが落ち着くと、やはりプリアンプでの音付けが欲しくなる。

気に入っていた C24 の再入手も考えたが、当然ながら古いものは壊れやすい。
他に気になるのは Quad か Luxっていう状況では、結局古い…

ならば、作ってしまうのはどう?、と検討を始めてみた。
実は以前、サンオーディオの SVC-200 を所有していた時期もあったが、
真空管整流に変えても、内部パーツや球を変えても好みの音にならなかった。

その時変えられなかった、電源トランスを思い切って大きくする、という案を
実現するため、パワーアンプ用のトランスでプリアンプを組んでみようと考えてみた。

SVC-200は増幅後、カソフォロを入れた回路だったが、
ここはシンプルに、電圧増幅段1段だけのアンプとしてみる。
もちろんフォノイコはなし。
ステレオで双三極管1球で行けるが、その後のカソフォロ追加なども視野に入れ
2球ラインアンプとすることにした。

試作機のイメージなので、専用シャーシは使わず、
デザイン的に心惹かれる、往年のπ社プリメイン SA-6800Uを流用して、
こんなアンプを作ってみた。

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音出し後、苦労したのはハム退治。結局退治できなかった…
NFBをかけなかったのが大きな敗因だが、
ハムが気にならないぎりぎりまで、パワーアンプのVRを絞り
出てきた音は、抜けが良いのにとてもとても濃密で、奥が深い美音だった。


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2014年02月22日

2A3シングルアンプ

45アンプがキラキラと元気よく鳴っている。
もっと元気なはずのKT88がいまいちおとなしい…
300Bはリアルに鳴るので、2A3のとろりとした音も懐かしい。
45、300Bの横に2A3が並んだ姿を想像したら、
直熱3極管アンプの3重連になる!

なんて思ったら…気付いたらあんなに苦労したKT88アンプを解体していた。

4つも並べたドライブ管のMTソケットを全部使おうと
2A3のドライブ回路をちょっと特殊なEF86+12BH7にしてみた。
ベースは初ラ77年12月号掲載の藤本伸一氏の回路。
音質の肝は、2A3の大容量のカソードパスコン。
回路図通りの1000μ100Vはもう入手が難しいので680μ100Vとした。

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改造組立ては早くできる。

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日立12BH7、フンケンEF86、RCA 5R4GY に変えて、
おぉ、太くやさしい RCA 2A3の音!

3重連も完成♪

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2014年01月26日

45シングルアンプ

2013年9月
アキバサンオーディオを訪れた際、見せていただいた新シャーシキット
SV-TE/Zero2 がなんとか 6BQ5 PPにも使えそうと思い早速注文。

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届いたシャーシを眺めていると、やはりSVシリーズの外観にはシングルでしょう、
ということで、45シングルアンプを製作することに方針変更。

トランスはタムラから新発売のPC-932、A-825、F-912に決まり。
1式でも優しい価格。

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ドライブ回路はSV-2A3と同等で行ける。
カソード抵抗を少し増やし、机上最大出力2Wほどいけるぞ、って回路で組んでみた。

カップリングは真空管オーディオフェアで手に入れた、
音が堅くて発売を断念したというサンオーディオのフィルムコン。
カソードパスコンは好みの音質のスプラグでかため、
初段管はもちろん5692、整流管はこれまた音質が好みのRCA 5R4GY。

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完成は2014年1月
オールRCAの雄姿。

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音はレンジが広くエッジが立った元気な音!
パーツに妥協がないため、高品位に聴かせてくれる。
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2013年02月01日

KT88S 最終形

2013年2月、なんと、KT88をGECからEHに変えてみたら
パワー感がさらに向上した。

ならば、現行管で評判の良かったSovtekの6550に変えてみたら
右chだけ素晴らしく良くなった。
左は、出音に異常ないが、音の密度感が全然少ない・・・
さすがロシアの当たり外れ、仕方ないのでもう1ペア購入したら、
なんとか今度は当たってくれた。

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これが我が家のKT88S、最終形
NFBと3結UL切替えSWの痕が男の勲章か

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2013年01月01日

RCA 5692

2013年1月

SV-2A3改のSV-300BEの初段管を
評判の高い、RCA 5692に変えてみた。
この5692、赤ベースじゃないものの
ベースがかなり赤に近い…

なんて思って差し替えてみたら、

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はぁ…

ヴィンテージってなぜ良いのでしょう?
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2012年09月02日

SV-2A3 → SV-300BE

2012年8月

やはり球は300Bだよね、と言いながら
やはり300BはWEだよね、と言われると
球2本に10万円かけるほど勇気ポイントが足りない。

そんなときに現れた、弱者にやさしいWE由来の新型管が
白ベースの PSVANE 300B。

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入手と同時に、SV-2A3を300Bに改造。前面のエンブレムも含め
改造部品は前々から入手済ってところがかわいいところ?

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トロっとした2A3に比べ、リアルリアル!
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2012年09月01日

NWオーディオプレーヤ DNP-720SE

2012年4月
なにやら巷で騒がしい NWプレーヤー&ハイレゾ音源
どれ少し様子を見てみようとヨドバシカメラをのぞいてみたら
高級システムにつながった財布にやさしいプレーヤーが
このDNP-720SEだった。

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光出力で下のDCD-S10Uで鳴らしてやろうと思ったが、
なぜかS10UのDACはDNP-720SEの光信号を認識しない。
DENONにも問い合わせると、なんと光信号のプロトコルが新旧で違っていると!?
S10はV以後じゃないと認識しませんとのこと…

マイナーなインターフェースの扱われ方っていったい…と思い知らされ、
DMD-2000ALなど経済的に入手しやすいDACを試したものの満足できず、
結局はS10Vにグレードアップへ…財布へのやさしさはどこに?

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と思いつつ、S10VのDACを通したDNP-720SEで
CDをiTunesで48kHzにアップサンプリングした音源を聴いたら
もうCDが聴けなくなるほど、音が濃密に激変!

ひょっとして、アナログに迫る技術の進歩が来たかも、と
やっと思えた。




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2012年03月01日

6BQ5 PPアンプを買ってみた

2012年3月。

以前より製作予定ではあったが、
まだいまいち、PP回路の理解ができていないのと
シングルアンプにまだまだ手がかかっていたことから
手を出しあぐねていた6BQ5のPPアンプ。

ヤフオクで三栄無線のSA-540が
リーズナブルに出品されていたので落札してみた。

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光るVUメーターが踊るように動くのを見るのは楽しい♪

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う〜ん…
プロの作りこみの結果らしく、レンジバランスは悪くない…
PPの特徴の「響き」があるのもわかる…
しかしながら、弾むような音の密度感、輝くような解像度、
音楽を聴かせる湿度感がないのが物足りない。
これはすべての部品を変えてみたくなる…

このアンプ、このまま持ってる理由がなくなってしまうので、
早々に手放すことに…

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2012年02月01日

KT88S その後・・・

KT88S、どうも音の重心が高い
KT88は「パワフル」のはずなのに
とても上品な音色がどうも気になる

ということで

まず、NFBを追加してみた
なるほど、原理通りひずみ感が減る
しかし、なんとなく奥行き感が減る
これはマイナス

次に試してみたのは、UL接続化
ほぉ、力感が増す、エッジが立つ、少し歪感が出る?
3結の電流量で選定した電源トランス容量に遠慮した
運転ポイントのせいもある?

ということで、次はトランスを変更
まず、PMC-170SH→同容量オリエントコアのPMC-170HGへ
同寸なので換装も楽
音の響きが違う、湿り気がUP、これは艶めかしい

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GEC KT88が壊れるのを嫌って、バイアスを自己化
プレート電圧下がったせいか、わずかにマイルドになった感あるも
聴感上の変化は少なかった

トランスを容量UP、PMC-265HGへ
低い方へのレンジ感が広がる、音に厚みが出る、元気になる
KT88らしさ?がやや出たかも

トランスをTANGO MX-280へ
さすがタンゴさん、グレード高く、元気に、パワー感UP
低音の量感UPが著しい、高域レンジも伸びたようで輝く
音の密度、湿り気もUP

120213 (5).JPG

初段のSRPP+カソフォロをやめ、
RCAブラックロングのU7直結2段に変更
音の飾り気?がなくなり、中域の抜けが改善した感じ

これでなんとか落ち着いた
時はすでに2012年2月になってた・・・


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2010年08月24日

KT88S最終?型

KT88Sの改造がなんとか落ち着いたのは2010年の7月末

100529 007s.jpg

・バランスVRを廃止
・電源平滑コンデンサ47μ×2を追加
・アース配線をSV-2A3同様の徹底した一点アースに
・B電源デカプ位置を変更
・整流管をRCA 5R4GYに
・出力管をGECに
・初段をMullard 12AX7のSRPPに
・2段目をRCA 12AU7のカソフォロに直結
・カップリングをJensenの銅箔0.22μに

などなど

とりあえずやれそうなことはやってみて、
無理やり落ち着かせた印象

結局、これでは収まらなかった・・・
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2010年08月23日

KT88Sが組み上がった

2009/3/15 自作アンプ初号機が組み上がった
3台目の球アンプとなる

090324 Amp KT88 assembly 090324 EF86×4 003.jpg

初段のEF86は本当は各ch 1本で良いが、
将来の拡張のため予備のMTソケットを各ch 1個ずつ設け
このソケットにも2本のEF86をダミーで搭載している

ヒーターのみ配線してあるので電源を入れると
4本のEF86が点灯し、なかなか壮観だなと自己満足

しかし音のチューニングはこのあと1年半ほど続く
回路が固まったのは、ほんの最近のこと・・・



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Main SP

LE8Tを不注意で壊してしまい
P610Aだけではさみしかったこともあり
2009/1月、Sun Audioを覗いたところ
それまでお店で心地よい音を聴かせてくれていた
フランス製無名の楕円フルレンジを収めたシステムが
購入可能だった

これも何かの出会いだと思い入手させていただいた

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たぶん一生持っていられるシステムだと思う
今も毎日、楽しませていただいている


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自作アンプ事始め

TU-879S、SV-2A3と2台のキットがとても組み立てやすく
しかもそれらの音の実力の高さを十分感じてしまったので
これは自作しても良いアンプが作れそうだと感じてしまった

また、TU-879S用に入手した出力管たちが
箱におさまって出番がないことが気になって
アンプが変われば活躍の場ができるのではと考えた

2007年秋ごろから自作アンプを考えたのは当然の帰結
折よくMJ2007/10月号に恰好のKT88 Singleアンプの製作記事

KT88S.JPG

初段はEF86だけで3結のKT88をドライブするというシンプルな回路
固定バイアスというのも魅力となり(過去2台はいずれも自己バイアス)
部品をおごれば高音質のアンプができる、と経験も知識もないのがはずみとなって
3台目の球アンプ KT88Sの製作に動き始めたのは2008年の年初だった

それから、ロードラインの勉強から初めて、
一通り回路を見終わったのはもう夏の初め

部品をそろえ終わった時には2008年の年末になっていた


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アナログ

YP-D7.JPG

真空管はアナログの象徴的存在だが、所有するソースはCDばかり
ノスタルジーの後押しも受け、アナログも聴きたくなってきた

実家には30年前のTRIO KP-7600とSHURE M-95EDが健在だが
持ってくるのは面倒なこともあり
2007年10月に30年前にはエントリークラスの名器だった(と思う)
YAMAHA YP-D7をヤフオクで手に入れた

カートリッジはとりあえずオールマイティ用途のTechnics 207C
イコライザはSANSUI AU-D907を使用してTAPE-OUTをSV-2A3に入れ
LE8-Tで聴いてみた

本当に久しぶりに聴くアナログ音源
出てくる音の緻密な連続性におどろいて
本当にこの30年のオーディオレベルは進歩していなんだなぁと・・・

もちろん、盤面の清掃や静電気対策とか
ひっくり返す作業がいらなくなったのは進歩だけど
音質的にはかえって後退しているよう

アナログレコードは中古店で手軽に入手できるし
「良い音」を求める市場が絶滅しているとは感じられない

ひょっとしたらピュアオーディオって、ニッチな有望領域?


posted by hkondo at 00:53| Comment(0) | audio | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

完成品とキットの違い

SV-2A3のグレードアップ部品があると聞いたので
2007年末、SunAudioに顔を出してみた

グレードアップ部品は製品完成品には標準装備とのこと
キットとの価格差にやっと納得できた

UG部品はカップリング(AudioCap)、パスコン(KMコンとUSオイルコン)
デカプ(USオイルコン)にアルプス製VRだが、
VRはTU-879Sで良い印象がないのでコンデンサだけを入手した
・・・それでも約¥30k

交換したらなんと本当にグレードアップしたのでびっくり
(実は少し期待していなかった)

艶やかな音とはこういうものかと教えてもらった

0809 06 2A3 009s.jpg


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ヴィンテージ球

OriginalのSovtek球でも十分満足していたSV-2A3で
未使用品?とのヴィンテージのRCA球を入手して試してみた

整流管は吊ヒータのRCA 5R4GY
2A3はJAN RCAのグレープレート

音の「湿度感」とはこういうものかと体験させてくれた

やはり技術は進歩していないのか?・・・again

DSCF1258s.JPG

出力管と整流管をRCAに替えたので
やはり初段管もということで
RCAの6SN7GTBと6SN7WGTを入手して試してみた

All RCAというフラシーボはあったものの
音の鮮度という点でSOVTEKに軍配が上がった

現行管をちょっと見なおした!^^;


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2010年08月22日

部屋のこと

6畳の和室をルームにしている
もともと縦長で使っていたが
左右の壁土風の壁の反射がきついだろうと
背面コーナーに丸めたカーペットを立ててみたりしたが
あまり改善が見えないので、
2008/1月に横長の配置に変更した

聴取位置側の壁が近くなった、というか背中はもう壁ピッタリで
至近距離での聴取位置になったので、デッドエンドにするため
後ろ側の壁にカーペットを貼り付け、戸袋に暖簾を下げ、
さらに聴取時に頭の後ろにクッション代わりにまくらを置くと
音像もはっきりし、これがなかなか具合が良い

聴取側s.jpg


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SPケーブル

9497.JPG

SPケーブルは、
・モンスターケーブル(型名はどれか失念)
・ベルキンPureAV
・カナレいろいろ
・WEビンテージ
・ホームセンターの格安線

などを使ってみたが、音質とコストパフォーマンスで
ベルデン9497に勝るものなしと勝手に結論づけて使っている

経済的コンプレックス以外、特に不満はない・・・ort


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ホスピタルグレード

電源をホスピタルグレードに替えると良いよとのうわさを聞き
テーブルタップも替えると良いなどと聞いたので
2007/3〜4月にかけて、Panasonicのホスピタル仕様のソケットと
オヤイデの電源タップ↓を使ってみた

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確かに伸びと抜けは良くなったように思うが
音を聴いた時のドキドキ感がなくなるようで
思うに私の好みの音がかまぼこ型というか
中域に重点があるようなので、採用を控えた次第

駄耳に育ててしまった自分を呪う・・・

コンセント差し込みプラグの極性を替えると音が変わるとのうわさもあったが
我が家ではあまり違いが感じられなかった


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SPが・・・

SV-2A3と比べるとSPシステムが不釣り合いかも
と思ったのがきっかけだったか
もともとはずみでDIATONEのロクハンP610Aと指定箱を
入手してしまったのが元凶だったか
オークションなんてものがこの世にあるのがいけないのか
30年の時を埋めたいとノスタルジーも背中を押し
このころSPユニットが爆発的に増えた

2007/2〜5月ごろの3ヶ月間でやってきたSPたち

・FOSTEX G-103
・FOSTEX FE-103
・FOSTEX FE-103E
・Monitor Audio Bronze B1
・Technics 10F10
・π PE-101
・TRIO KENWOOD LS-1001
・TRIO KENWOOD LS-SG7
・DAITO VOICE DS16FS
・DIATONE P-610DA
・DIATONE P-610FA
・DIATONE DS-500
・SANSUI SP-LE8T
・SANSUI SP-30
・SANSUI SP-50
・DENON SC-101S

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とてもじゃないが置ききれなかった・・・

驚かされたのはLE8T、噂は伊達じゃない
ピアノの音がこんなにコロコロ響くなんて
天から届いた音かと思った

部屋の大きさに限りがあることと
聴くSPの選択肢が多かったので
SPのセッティングだけでほとんどパニックに陥った

しかしその後も懲りずに集まってきたSPたち
・π S-A4SPT-VP
・ALTEC CD308-8A
・ALTEC CD408-8A
・DIATONE 480P
・CORAL FLAT-6
・π PE-16
・Sun Valley WE指定箱
・JBL LE8T-H

おかげでSPインシュの効果や
バスレフダクトの設計法を経験できたが
メーカーで完成されたシステムは
非常な努力の結果だということもわかった

また、SPシステムの上には基本的に物を置いてはいけないことが
わかったのも、このころの貴重な体験だったと思うが
欲望とスペースの都合でどうしてもこれは避けられない・・・


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2台目はSV-2A3

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2007/1月、我が家へきた2台目の球アンプはSun AudioのSV-2A3
その音と組立てやすさ、リーゾナブルな価格が決め手

足をアナログプレーヤ用のインシュに替え音の締りを実感すると
真空管がその構造から音を響かせるということにも納得
(2007/3月ごろ)

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駄耳のリファレンス

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30年前に使っていた石のアンプSANSUI AU-707
当時使用していた実物はずいぶん前に壊れて捨てたので
これはヤフオクで購入したもの

なつかしいチューナーTU-707は当時の使用品そのもの
上のユニバーサルプレーヤはPioneerのDV-585A
SACDが聴けるとのことで買ってはみた
聞くには聞けたが、解像度の低さと運転音の高さのため使わなくなった

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これも30年前のVictor SX-3V(当時使用品)

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新品購入のMarantzのSA8400(SACDプレーヤ)、PM6100SA Ver.2
と中古のSM6100SA Ver.2

を駄耳のリファレンスとして揃えてみたのが2006/10月ごろ
その後(2007年5月)アンプはSANSUI AU-D907に変わったが
気分的にリファレンスとして石アンプを手放せない


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NOS管 はじめての感動

2006/11/5 初段12AX7をSylvaniaのNOS管に替えてみたら・・・
音が、かたまらずにくっきり分離し定位感がとても上がった
しかも低音に切れと厚みが増し中域がふくよかにボーカルが魅力的になる
→ 音量上げてもうるさくない、という初めての経験

NOSってすごいかも・・・
技術は進んでいないのか?との印象も・・・

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このあとはお決まり?で、Mullard、Telefunkenを入手して
最終的には初段Telefunken ECC83と
出力管にエージングの進んだ7581Aの組合せで
TU-879Sはいまだに現役


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TU-879S改造記

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改造手始めはカップリングコンデンサ(c5, c6 0.1μ/630V)を
いろいろ替えてみたが音色が変わるので驚いた
ASC、Amtrans Amco104、ビタQの中ではビタQが解像度、質感でBest

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TU-879Sには入力部にもカップリングが設けられているが
これをなくして、銅純度の高いリードで短絡すると抜けがよくなった

それとSW動作時のノイズが気になったのでサージキラーを追加した

VRをアルプス製にすると音質が良くなると聞いて替えてみたが
解像度は上がるが重心が高く、耳に馴染む音でなかったことと
もともとBカーブがAカーブになって、使い心地が変わったので
結局すぐにOriginalへもどした

その後(2007/3月ごろ)パスコンをシルミックUに替えたら
低音の厚みと高音の解像度が上がった



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出力管を替えてみた

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TU-879Sは真空管を差し替えて音の違いを楽しめるのが特徴

ここでいう真空管とは、特に出力管のことで
OriginalのElectro Harmonics製の6L6GCを
他メーカーの6L6GCに挿し替えることができるだけでなく
いわゆるビーム管、5極管のメジャーどころである
KT88、EL34(6CA7)KT66、5881、7581A、6GB8などに
挿し替えても問題なく動作可能に設計されているということ

最適設計は6L6GCに設定されているようで
より大出力のKT88やEL34では出力が若干低めのポイントで動作するので
最大出力は定格値より低くなるが、十分に使えるとのことだった

Webの情報などを調べてみると、
6L6GCの軍用管である7581Aの評価が高いようだったので
(価格も若干高くペア1万円ほどしたが思い切って入手し)
まずは、7581Aで音の違いを試してみることにした

7581AはPhilips/Sylvania社製の6L6GCのミリタリーグレード
(軍用に使用範囲を広げ信頼性を向上させた)の真空管
すでに現行管はなく軍の予備用としてメーカーにストックされていたものが流出し
2006年当時はまだ市場に出回っていた
このように製造時期は古いが未使用でストックされていたものを
New Old Stock品(NOS品)と呼ぶ

TU-879Sで初段管を、現行管ではお気に入りのSOVTEK 12AX7 LPSとして
出力管をこの7581Aに差替えてみたが
期待を込めたわりに結果はいまひとつ・・・

高音域の解像度は上がったような印象だが、
ボーカルやサックスの主音域である中音域が引っ込んでしまい、
遠くのほうで演奏しているような感じになる
また低音の量感も少ないので、音全体に元気がない・・・

巷での評判とはあまりに違いすぎ、
高評価をした人の耳がどうかしていたのかと疑いはじめたが
今ここでの現象と、複数の方の評価結果のどちらを疑うべくは明らかで
ひょっとして「はずれの真空管」を掴まされてしまったのかと
あらぬ疑いをかける始末・・・

結果的にこれは「時間が解決する」問題であったのだが
当時は、続けて差し替える球が控えていたこともあり、
この問題を保留したまま、ほかの球に差替えて試してみた

・・・NOS管はエージングが進まないと本領を発揮しないものであることを
知らなかった頃の話である(200時間ほど使用すると、低域から高域までの
バランスが良くなり、レンジ全体に対して密度高く艶のある音を出してくれた)

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ひとまず7581Aショックは横へ置き、次に試してみたのは
Original 6L6GCと同メーカーElectro Harmonics製のKT88

KT88は、30年前もうすでにオーディオアンプの趨勢は石へと変わっていた時代でも
過去アンプ用の出力デバイスとして花形だったとしてその威容を保っていた
ある意味あこがれの球の一つだった(KT88を東大関としたら、西大関は2A3か、
もちろん横綱は一人横綱300Bだが・・・)

写真のKT88は現行管であるものの、その大きさは6L6GCより二回りほど大きい印象で
なんとも風格があるものだと感じた。

差し替えた音の印象は、まず低音のパワーがある
まるで低音をトンコンでグンと上げたような印象
出力管の種類を替えるというのは、
こんなにも違いを生むものなのかと驚いた

しかし動作条件が定格から外れているのが原因か
ズンズンと響く低音は気持ちよいのだが
中高域が若干歪みっぽい音の印象で
さわやかな高域の伸びが感じられず、
全体的に少し粗削りな音である


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JJ E34L(blue)は重心が高く

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Sovtek KT66は中国的だった

TU-879SはOriginalの6L6GCで作りこまれていると結論づけた

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ただし、EH 6CA7はEH 6L6GCとよく似た音色を力強く鳴らしてくれた
製造方法が似ているのかも

★2006/9/15 酷使していたわけではないが、
Originalの6L6GCが一本不調に・・・
信頼性はまだまだ低いか中国製、という印象が・・・


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TU-879S 12AX7の差替え

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TU-879SのOriginalの球は
初段にClassic Compornentsブランドの12AX7と
出力管にElectro Harmonics製の6L6GCを使用している

真空管、特にここで初段管のように使われる電圧増幅管には
同じ仕様でも元々の用途や歴史により型番の異なるものが多くある
たとえば欧州型番では12AX7と同じ特性の真空管をECC83と呼ぶし
CVナンバーという型番ではCV4004となる
技術の発展などによって互換性を保ちながら性能や信頼性を向上させた
12AX7Aや高信頼管と呼ばれる5751という型番もある

また数々のメーカーで同じ型番の真空管が作られたので
一口に12AX7と言っても数多くの「同じような球」が存在してきたし
オーディオアンプやギターアンプ用として現在生産されている現行管もある

アンプの真空管をこれらの球と交換することによって音が変わるという

どうせ重箱の隅をつつくような違いだろうと高を括って
まずは入手しやすい現行管に替えてみたが
球によっては予想以上に違いがあることに正直驚いた

交換用の球は自分にとって既に聖地となっていたアキバの
Classic Compornentsさんで購入した

このお店、まだ手狭な旧店舗であったが
店内真空管で埋め尽くされた専門店

今でもこれだけの品揃えを持ちながら
真空管主体の営業ができていることに敬意を感じる

文化を維持する心意気を感じて脱帽!


交換した初段管(現行管)とその違いを簡単に記すと

● ECC83S JJ
差し替えると一聴して高域に特徴がある音だとわかる
伸びているというより特性にピークがある印象
バイオリンの高域の響きが美しい
中低音の量感がやや少なくなり重心が高いはっきりした音になる
● 12AX7 LPS SOVTEK
写真には写っていないがプレートが長いロングプレートタイプ
高音の解像度が上がり、弦楽器が美しく響く
低域の量感も十分で、レンジ感も広い
● 5751 EH GOLD
12AX7の高信頼管という位置づけで型名の異なる球
金メッキの足が美しい
差し替えた音は中音域の厚みが出て、弦楽器の響きが増すような印象
高域はやや早く落ち込むようで、音に丸みが出る
● 12AX7 WA、WC SOVTEK
同じSOVTEK製12AX7でも、先のLPSと含めて3種類あったので
単価も安いことから3種類とも購入して試してみた
残念ながら私の耳ではこのWA、WCは、TU-879Sのオリジナル管
Classic Compornentsブランドの12AX7との違いを感じられなかった


Originalの球でのTU-879Sの音が気に入っていたので
初段管を替えても「自分の好みの範囲」を外れることなく
それぞれの球で音楽を楽しめるだろうと思っていたのだが
聴いた印象はそれ以上に異なっていた

したがって差し替えた真空管に対して、自分の好みに照らして
優劣がつくことになってしまった

現行管ではSOVTEK 12AX7 LPSがBestだなぁというのが結論だった





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それまでのSystem

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TU-879S入手前のSystem

CDP:SONY CDP-770
AMP:Pioneer A-3R
SP :DENON SC-7V の組合せ

CDPのOptical outputをMD recorderにつなぎ
主に車で聴くためのMD製作のモニターと
VCR、DVDの再生用として聴いていた

手に入れたTU879+iQ3にSONY CDP-770をつなぐと
定位感と解像度が格段に上がった

これはなかなかうれしかった



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はじめての球アンプ

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共にアキバを訪問した友も勧める
やはり真空管(球)の音がすばらしいと・・・

特にシングルアンプはデジタル音源に多い奇数次高調波歪みを消して
耳に優しい遇数次高調波だけにしてくれると・・・

連れられて訪れたショップで聴いた
球アンプの奏でる音のなんと心地よいこと!

しかも球のアンプなら製作も改造も容易なので
作り上げる喜びと
自分好みの音を求めていく楽しみもあると・・・

しかし、いわゆる「一流品」と言われるもののお値段は、
自分の価値観を崩壊させるほどのインパクト!

そういえば30年前も、その価格体系?のため、
趣味として断念した思い出が・・・

少しは経済的な余裕も生まれたとは言うものの
まだまだ、その価値を認めるまでには至れない・・・

ということで、はじめての球アンプとしては
初心者向けではありながら、音の良さには定評があり
出力管も差し替えて楽しめる設計で
キットであり(少しなら)改造も楽しめる
ELEKITのTU-879Sを手に入ることとなった

購入は 2006/4/30 日本橋のショップにて

合せてアンプの音質を評価できる能力がありそうと見込んだ
入門編のSPシステム KEF iQ3 も入手した

ELEKITのTU-879SのOriginalの球は
EH6L6GCとClassicCompornentsブランドの12AX7

写真ではEH6CA7とSovtek 12AX7LPSを挿している
これはEH6L6GCが不調となった後、
現行管の中では割と気に入ってしばらく聴いていた組合せ




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ことはじめ

やわらかに訴えかけるような真空管の音
いつか大満足の音に巡りあえるはずと信じつつ
今日も腕組み聴き入る夕べ・・・

30年ぶりのAudio再開のきっかけは、2006年の早春に
ある友(師?)に出会い、秋葉の町を訪れたこと

普段住まう田舎では、けして出会えない音の文化が
この街にはまだ元気に残っている!・・・

失われた時を取り返さねばと奮い立った

しかししかし・・・

30年の時の流れが、わが耳から感性を奪い去っていた
今となってはもともとそれがあったかも疑わしい・・・

時は2010年、まだまだ続く逡巡の日々
見当違いの紆余曲折・・・

なんと時間を浪費したかと
思い知るのも経験かと
再開後5年間の足跡を記録してみん・・・




posted by hkondo at 15:09| Comment(0) | audio | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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